鏡を利用して筒の中に反復する模様を作り出し、動かすことにより模様の変化を楽しむ、スコットランド生まれの玩具の一種です。
おもちゃとしてのイメージが一般的な万華鏡ですが、アートとしての一面も近年注目されています。
万華鏡ミュージアムでは、独自の世界観をもった万華鏡作品を約400点所蔵しています。
このページではその中でも特徴的、また京都らしい作品を紹介します。
また、随時新しい万華鏡作品を積極的にコレクションとして追加しています。新しいコレクションの追加情報はお知らせ欄にアップしていますので是非ご覧ください。
1. オルゴール万華鏡
「タイム-優しい時間-」 作:依田 満・百合子
この作品は時間をテーマにして制作されたものです。
側面にあるハンドルをゆっくり回すと、万華鏡の映像が変化していくとともに本体の底面にある時計の針が回転し、その時間の変化に伴って朝、昼間、夕方、夜...と万華鏡のバックライトの色が変わっていきます。
2. ジオラマ万華鏡
「渡月橋」 作:中里 保子
橋の欄干にあいた穴を覗くと万華鏡が組み込まれています。中に映る模様もまるで川の中を覗いているかのようなデザイン、和柄を使用した京都らしい模様など一工夫を感じられます。
3. 大型京焼万華鏡
左 :「暁光」 陶芸:小川 文齋 万華鏡:山見 浩司
右 :「縄文の夢」 陶芸:小川 文齋 万華鏡:中里 保子
陶芸家小川文齋先生の陶芸2作品の内部に、万華鏡作家山見浩司先生と中里保子先生が万華鏡を制作したコラボレーション作品です。「暁光」は高さ約1メートルもあり、このサイズの陶製の万華鏡は世界でも大変珍しいものです。太陽の光を思わせる鮮やかな赤い壺の中を覗くと、まばゆいばかりの虹色の光が視界に飛び込んできます。
「縄文の夢」は土と火を感じさせるあたたかな手触りの高坏花器。トンボ型の覗き穴から中を見ると、空と水をイメージした 深い青色が広がっています。
4. 投影式万華鏡
「投影式万華鏡」 作:依田 満・百合子
万華鏡が内蔵された投影機を天井に設置し、展示室の壁一面に万華鏡の模様を映し出します。
映像ではなく実際に電動で回っている万華鏡の映像を直接投影するため、当然同じ模様は現れません。まるで万華鏡の中に入ったような世界をお楽しみいただけます。
- ・展示室で11:00~17:00、毎正時約5分間投影します。
- ・まだ片目をつぶることができない小さなお子様も両目で万華鏡をお楽しみ頂けます。
5. 舞妓2003
「舞妓2003」 作:山見 浩司
一見するとステンドガラスを使った舞妓さんの像ですが、結った日本髪の中にはのぞき穴があり万華鏡が内蔵されています。髪留めを回転させることで模様の変化を楽しむことができます。
舞妓さんの顔・表情は非常にリアルなものであり、本当にそこに佇んでいるような存在感をはなっています。